ツボは押すと気持ちいい、あのツボ。と同時にキレイになるために押さえておきたい大切なポイントのこと。
鍼灸師、国際薬膳師、国際中医師。美容・健康ライターから東洋医学の世界に。鍼灸師として臨床にあたりながら「ロータス薬膳教室」を主宰。薬膳・セルフケアをテーマに雑誌やWebで幅広く活躍。近著に『はじめての薬膳生活』(法研)。
◾️ロータス薬膳教室
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おでこの横ジワが気になって、前髪を上げられない……。そんなお悩み、ありませんか? 頬や口もとの小ジワとは異なり、おでこのシワは気づいたときにはかなり深くなっています。シワの原因は、加齢によって肌の弾力が低下すること。そして、目を見開いたときに眉を上げてしまう表情のクセ。放っておくとますます深くなるシワは、気づいたときに対処し、進行を防ぐことが大切です。
おでこには、驚いたりしたときに眉を引き上げる前頭筋という筋肉があります。横ジワの予防には、前頭筋の上にある「陽白(ようはく)」というツボがおすすめです。場所は、眉の中央から指幅2本分上に上がったところ。目を酷使して疲れている人は、押すと軽い痛みを感じます。押すと目の周りの血行がよくなるので、目の疲れをスッキリ取り除く効果も期待できます。
まず最初に、衰えてたるみがちな前頭筋をほぐす「おでこ引き上げマッサージ」をしましょう。「陽白」のツボに両手の薬指があたるようにし、人差し指から小指までを眉の上に置いて軽く押さえます。目を閉じたら、4本の指の腹で、眉上から生え際の上までグーッと押し上げてください。横ジワをアイロンで伸ばすような気持ちで、10回行います。
表情筋のクセをとるトレーニングです。目を閉じて、眉上に中指と薬指を当てたら、まぶたをゆっくり開けたり閉じたりしてみます。押さえた指が、おでこの筋肉と一緒に上下する人は、表情筋を動かすクセがあります。眉上を押さえて、なるべく指が動かないように目を開けるようにします。これで表情筋の上下動を抑えられます。7回繰り返し、シワの原因となる表情筋のクセを治しましょう。スマホを長時間見た後などに、「おでこ引き上げマッサージ」とセットで行うと効果的です。
頭皮と顔は1枚の皮膚でつながっています。頭皮のたるみが、おでこのシワの誘引となっていることも多いので、シャンプー時に、頭皮を指の腹でマッサージしてください。毎日繰り返すと眉上の筋肉が引き上がり、シワの解消にもつながるでしょう。