連載「キレイのツボ」
〜季節のめぐる中で

ツボは押すと気持ちいい、あのツボ。と同時にキレイになるために押さえておきたい大切なポイントのこと。

岡尾知子

鍼灸師、国際薬膳師、国際中医師。美容・健康ライターから東洋医学の世界に。鍼灸師として臨床にあたりながら「ロータス薬膳教室」を主宰。薬膳・セルフケアをテーマに雑誌やWebで幅広く活躍。近著に『はじめての薬膳生活』(法研)。
◾️ロータス薬膳教室
https://www.lotus-yakuzen.com/

Vol.5
てのひらをもんで
気持ちをほぐす

「たっぷり寝ているのに疲れがとれない」と感じることはありませんか? これは慢性疲労のサイン。その裏にあるのは、自律神経の乱れかもしれません。自律神経は、代謝、体温調節、内臓の働きなど、体の機能を調整する重要な存在。もちろん、美肌や若さのカギを握る成長ホルモンや女性ホルモンとも密接に関わっています。

心身の疲れを癒す「労宮(ろうきゅう)」のツボ

自律神経が乱れる原因のひとつに、精神的なストレスがあります。多忙を極めたり、イライラしたり、落ち込んだり……。〝心の波〟が、自律神経に大きな影響を与えるのです。そんなとき、助けになるのが、てのひらにある「労宮(ろうきゅう)」というツボ。手を握ったとき、人差し指と中指があたる場所にあります。

てのひら全体を押しほぐして

片方の手を開いて反対の手の親指を「労宮」にあてたら、ツボを中心に親指や小指の付け根まで、てのひら全体を押しほぐすと効果的です。”痛気持ちいい”ところがあれば、特に念入りにほぐすとよいでしょう。

好きな香りのクリームとともに

「労宮」のツボは、ネイルサロンのハンドトリートメントなどにも活用されています。てのひらをまんべんなくマッサージしてもらうと、力が抜けたようにリラックスできますよね。この効果を、ぜひセルフケアに取り入れましょう。

お気に入りのハンドクリームを塗り、深~い呼吸をしながら「労宮」をプッシュ! 香りとツボの相乗効果で、心身の緊張が気持ちよくほぐれるでしょう。ハンドケアを行いながら、慢性疲労を予防してください。