連載「キレイのツボ」
〜季節のめぐる中で

ツボは押すと気持ちいい、あのツボ。と同時にキレイになるために押さえておきたい大切なポイントのこと。

岡尾知子

鍼灸師、国際薬膳師、国際中医師。美容・健康ライターから東洋医学の世界に。鍼灸師として臨床にあたりながら「ロータス薬膳教室」を主宰。薬膳・セルフケアをテーマに雑誌やWebで幅広く活躍。近著に『はじめての薬膳生活』(法研)。
◾️ロータス薬膳教室
https://www.lotus-yakuzen.com/

Vol.3
ニッと笑って
ほおのたるみ解消!

ほうれい線の長さが「年齢」を物語る

マスク生活もすっかり定着してしまったようです。でも、マスクの下では深刻な肌の老化が進行しています。それが、老け顔のシンボル、深い「ほうれい線」です。

ほうれい線は、年齢を重ねるにつれ、だんだん下へ延びていきます。深くなると口角より下まで伸びて〝マリオネットライン〟につながってしまいます。マスクで口元を隠す生活が続くと、つい油断して目立つようになってしまうのです。



頬と口元のツボで引き上げる

ほうれい線が深くならないように予防はできます。効くのは「巨髎(こりょう)」(瞳の真下で小鼻の高さ)と、「地倉(ちそう)」(口角の外側のほうれい線上)というツボです。両手の中指の腹をツボにあて、「巨髎」は頬骨に、「地倉」は耳の前に向けて、軽く引き上げるように押すのがポイント。「5秒押して緩める」を5~10回行ってください。




マスクの下でたるみ解消トレーニング

最も簡単なほうれい線予防は〝ビッグスマイル〟大袈裟な笑顔です。ほうれい線が目立つ原因は、頬を引き上げる筋肉の衰えなので、「筋トレ」をすれば頬の位置が高くなり、顔の印象が若くなります。



〝ビッグスマイル〟のポイントは、上の歯がしっかり見えるように、思いきり頬を上げて「ニッ」と笑うこと。鏡を見ながら、左右対称に口角を上げて10秒キープします。

マスクの下ならいつでもどこでもできますよね! ツボ押しと組み合わせれば目に見えて効果が出ますから、ぜひ、習慣にしてください。いつでも「ニッ」と。